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そして、前を向く。  


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今から約1年半程前に引越した事がきっかけで、当時の様々な理由もあり、
本人の意思で10年間お世話になったクラブを離れ、自宅近くのクラブへ移籍しました。
移籍先では彼の練習や大会の実績がないため選手コースではなく一般のコースに入り、
そこから選手コースを目指して練習をしていました。

前は週10時間ほどの練習がいきなり5時間に減ったので、
それを補うため過去の水泳ノートから自分でメニューを組み市営プールへ通ったり、
行けない日は自宅周辺でランニングや室内トレーニングを行っていましたが、
レースのたびにタイムは落ちてゆくばかり。そう簡単にはいきません。

実際、市営プールで練習をしようと思っても、
専用利用でない限りプル以外の水泳道具などが使えず、
また行っても専用利用で空きがなく1時間以上待たなけらばならなかったり、
空きがなくて泳げない事もありました。

そんな事もあり、もう少しプールの練習時間を増やしたいと、
昨年の秋頃に上へ上げてほしいと本人が直訴したのですが、「今更、上げられない」と。
そして、「もし条件を出すとしたら・・」とタイムを出されたのですが、
それはその環境の中でいくら練習をしたとしても、彼には程遠いタイム。

それでも何とかそれに近づきたいと練習を続けていたのですが・・・
そんな生活に疲れてしまったのか年明け早々に「俺、もう駄目かもしれない」と。
「俺はセンゴ(1500m)の選手だけど、もうセンゴを泳げる気がしない。
泳ぐことは好きだから水泳を続けたい気持ちはあるけど自信がない。
水泳に向かないかもしれない。受験もあるから水泳をやめようと思う」と言い、
すっかり自信を無くしてしまいました。

自分で納得して(完全に消化して)やめるのは良いけれど、
迷って中途半端にやめてしまうと必ず後悔することになるから、
好きな気持ちがあるなら今直ぐには諦めてほしくない。
路頭に迷いそうな彼に何とか自信をつけることが出来ないものかと思い、
私は思い切って前のクラブでお世話になったコーチに相談に行きました。

「努力しても、努力できる環境でやらなければ意味がない」

そして前のクラブへ戻ることになったのです。
相談してから2日後の急な再移籍でした。


戻って最初のひと月は、とても辛かったと思います。
週5時間しかなかったプールの練習は14時間に増え、
内容も以前に居たときよりハードになっていたので、
上手く練習について行くことが出来ず、言うことをきかない体が腹立たしくて。

でも、やるしかありません。中学生生活最後の夏。
時間は残されていないのです。

それから数週間経った頃、
「俺、いけるかもしれない。このまま今の練習を懸命に続けたら、
センゴ、行けると思う。もちろん自分次第だけど」と。
私は彼のこの言葉をとても嬉しく思いました。

その後の3月の大会では1500mでベストを更新。
半年前の自信をなくしていた彼が嘘のような泳ぎでした。

そして今、練習不足で崩れてしまったフォームはかなり修正出来ていますが、
1年のブランクはそう簡単には埋まりません。
まだまだ、やらなければならない事が山積みです。

しかし、今の彼に水泳に対する迷いや不安はありません。
他のクラブで過ごした1年は、彼にも私にも価値のある1年でした。
遠回りしたように見えるこの1年が、今後必ず活きると私は信じています。


自分の力を信じなさい。
何があろうとも堂々と歩きなさい。


そして、どんな時も前を向く彼であってほしいと思います。



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